目の奥の痛み
目の奥の痛みでお悩みでしょうか?目薬でも効かない、ロキソニンなどの飲み薬でも効かない。病院に行っても原因不明。そんな目の奥の痛みに隠れた原因を知り、専門の治療で早く痛みから開放されましょう。
目の奥の痛みの原因
目の奥の痛みには、主に以下のような原因があります。
目の奥の痛みの原因
- 眼精疲労
- 片頭痛
- 群発頭痛
- 視神経炎
- 帯状疱疹
- 起立性調節障害
眼精疲労
目の奥が痛い時、一番あらわれやすいのは眼精疲労です。パソコンやスマホの使いすぎで目を酷使し、眼精疲労があらわれます。目の奥の痛みの前に、まずは目の霞みや、焦点が合わないなどの症状があらわれます。
眼精疲労による目の奥の痛みは、治療で比較的早期に回復しますが、同じ日常生活の環境下では再発することも少なくありません。
片頭痛
一般の方は、片方の頭が痛い時、片頭痛と呼ぶことが多いですが、これは、筋肉の疲労が原因の緊張型頭痛がほとんどです。
本当の片頭痛は、三叉神経痛という神経痛の一種で、この神経の枝に目に関係する神経があるため、神経痛の症状として目の奥が痛みます。片頭痛は、目の痛みだけではなく、周りがチカチカ光ったり、吐き気を催したり、音や光に敏感になる、頭や体を動かすと、頭痛を誘発する傾向があります。また、一般的な頭痛薬が効かないもの特徴の一つです。
群発頭痛
男性に多い群発頭痛ですが、群発頭痛の原因は、目の後ろを通っている内頚動脈が拡張して炎症が起きるためではないかと考えられています。
この炎症が起きる原因はわかっていませんが、体内時計が関係しているとも言われています。
群発頭痛の症状は、原因となる内頚動脈が目のところにも分布しているため、「目をえぐられるような」激しい痛みで、一度、症状が出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間に頭痛が表れるようになります。
視神経炎
視神経炎とは眼球と脳をつないでいる神経に炎症が起こり視力に障害を来たし、放置すれば失明につながることも多い重大な病気です。
また、病気の進行が早いことが多いため、一刻も早い治療が必要となります。
乳頭炎は、眼底にある視神経乳頭やその周りが腫れるもので、比較的小児に多く見られます。
原因はウイルス感染や多発性硬化症、副鼻腔炎、アルコール中毒などがありますが、原因不明の場合も少なくありません。以下の帯状疱疹も原因の一つです。
帯状疱疹
帯状疱疹とは、文字通り帯状の湿疹で、子供のころに感染した水ぼうそうのウイルスが、神経節にひそかに住み着いたまま残っていて、体の抵抗力が低下した時に再び活性化することで発症します。
帯状疱疹の特徴は、痛みを伴う赤い斑点や水疱(水ぶくれ)などの発疹が、脇(あばら骨)や顔、足など神経の分布に沿って帯状にできる病気です。
帯状疱疹が首や顔、頭に発症する時は注意が必要で、視神経に飛んでしまうと激しい目の奥の痛みがあらわれることがあります。
治療は、水疱があらわれあた時は特にすぐに病院で、アシクロビルなどの抗ウイルス薬や、ステロイドを使用することです。同時に当院での治療をおこなうと痛みだけでなく後遺症の予防にもつながります。
起立性調節障害
起立性調節障害は、自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。
主に小学生中学年から中学生の思春期前後の小児に多く見られ、起立時にめまい、動悸、失神などが起きる自律神経の機能失調です。中には、高校やそれ以降進学、就職してからもこの病気に悩んでいる人も少なくありません。
起立性調節障害の多くは、自律神経に関係する末梢血管交感神経活動が低下してしまう病気です。そのため、神経活動が低下した時に、目の奥が痛くなることがあります。よく立ち眩みする人は要注意です。